全体を捉え、急所に対して取り組む
この頃人事の方とお話しをしている中で、人材育成だけではなく、人事制度、勤怠管理、労務体系、評価制度などを合わせて整えていこうとするお話を伺うことが多いです。
例えば、今まで30名くらいまでであった会社が50名を超えるようになってくると、階層も少しずつ出来てきます。
合わせて色々なバックグラウンドを持った中途社員が入ってきて、今まで暗黙のルールがあった会社に対して、
「そのやり方おかしくない?」
「勤怠も何もルールが決まってないの?」
等いろいろな突っ込みが多く出てくるのではないかと思います。
ただ、そのようなな状態、人事や制度面で色々な課題を抱えていながらも、しっかりとしたスケジュールで課題に対して打ち手を着手・進行できていない会社も多いように感じます。
ここで大切なことは全体の構造整理と取りかかる施策の順番。
それぞれの課題を独立して捉えるのではなく、課題と課題のつながり、そして複数の課題が繋がっているからこそ発生している課題はどれかということの整理をしっかり行えているかということが大切です。
場合によっては打ち合わせの際に、我々が解決できる直接の話ではなくとも、ホワイトボードを活用しその場でラフな整理を行うこともあります。
そして、その構造整理の後は最も重要かつ着手しやすいものから計画を立て、実行していくことで早期の成果創出を行うこともでき、次の打ち手に進む原動力にも繋がってきます。
スラムダンクで登場する山王工業の堂本監督が言っていたことは経営や仕事にも通じる名言ですね。
「桜木という強力なリバウンダーがいるから三井は思い切りよくスリーポイントを打てる。結果よく入る。外が入るから当然ディフェンスも外に気が向く。すると今度は中を攻められる。こうしていいリズムが生まれていく。まず止めるべきは桜木のリバウンドだった」